例えば。
Aさんは冷たい人、Bさんは意地悪。と私が思っていたとしたら。
その冷たさとか意地悪とかは、Aさん、Bさんの中にあるというより、彼らの振る舞いが私の中にある「冷たい人は、こう」「意地悪な人はこんな感じ」という判断を刺激して、勝手に私がそう判断している。
つまり、あの人ってこうよね、という話をするときに、実際はあの人が「こう」なのではなく、自分の中のものが、その人によってあぶりだされているだけ。
だから、Cさんが同じ振る舞いをしても、ある人には冷酷に見えるし、ある人には決断力があってかっこよく映る。
でも、友だちの誰に聞いてもAさんは冷たいって言う、という場合、あなたたちは価値観が似ているというだけ。
これは実は朗報で。
自分の中の「冷たい人」の判断基準を変えれば、Aさんは冷たい人ではなくなる。
相手に決定権があれば、どうしようもないけれど、私の判断次第なので、自分の意識を変えればいい。
あの人、嫌な人と思っていたけど実はいい人だったのね、というのはよくある話で、逆も、ある。
それはあの人が変わったのではなく、こちらの見る目が変わったから。
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